ふしぎ君のオーディオライフ

自分に合う音を見つけ、どこにでも持ち運べるポータブルオーディオの魅力。自分だけの音の世界。毎週水、土曜日に更新します。

4.それでも好みの音にならなければイヤホンを変えてみる!~その1~

 こんばんは!今回はいよいよイヤホンについて話していこうと思います。最近ではiPhoneの影響か、ワイヤレスイヤホンが注目を浴びていますよね!以前よりもイヤホンに関心を持たれている方が増えているといいのですが(゜-゜)

過去の記事をまだ御覧ではない方は以下のリンクからどうぞ!

 

 

fusigikun.hateblo.jp

  ではさっそく本題に行きましょう!イコライザーを変えただけでは満足できない時はイヤホンを変えてみるのが次のステップです。ですが、一言にイヤホンといっても本当に沢山の製品があります。そこで私は一番初めに皆さん自身がどのような音が好みなのかをはっきりさせておく必要があるとお話しいたしました。以下の話の見通しが効きやすいよう、大まかな要約を先にまとめます。

 

  • より自然な音、どっしりとした低音の””を好みの方はダイナミックドライバーを採用しているイヤホンをまずはお試しあれ!
  • 音を今よりはっきり綺麗に聴きたい!中高音をより際立たせ、音の””を体験してみたいという方はぜひバランスドアーマチュアを採用しているイヤホンを!

 

イヤホンには当然音を出す部品が存在します。この部品を”ドライバー”といいます。ドライバーには大きく分けて二種類のものがあります。一つはダイナミックドライバー(DD)、もう一つがバランスドアーマチュア(BA)です。言ってしまえばスピーカーです。それぞれには特徴があり、イヤホンの種類によって構成されているドライバーも様々です。

 

DDはBAに比べて、られていない自然な音というイメージです。すこし分かりにくい表現になっていますが、こんな感じなのです。据え置きのスピーカーやヘッドホンはDDを採用しています。音がでる部位が構造上大きくなっていることで、周りの空気を沢山つかって音をゆったりとした””として耳に運んでくれます。それを分かりやすく感じれるのが低音の領域です。BAに比べて大型なので、オーストラリアなど大迫力で肝が据わり、ゆったりとした低音を楽しめます。しかし、大型であるがゆえに細かな音までしっかりと表現するということは少し苦手な部類に入ります。

 

BAは小型であるがゆえに、全体的により繊細な音を届けてくれます。音と音の識別がはっきりと感じやすいので沢山の種類の音が入った曲の聞き分けにはうってつけです。プロの音楽家もBAの入ったイヤホンを使うことがほとんどです。DDは音の””でしたが、BAはの””がぴったりな表現だと思います。しかし、音が細かいのでBAが入ったイヤホンを初めて聞くときは綺麗な音だなと思う反面、どこが不自然な印象を持たれる方ももしかするといるかもしれません。

  

以上が簡単なイヤホンのドライバーのお話です。ここで、私がイヤホンを選んだ時に気にしている箇所をご紹介していきます。これはあくまでも参考なので、必ずこの通り選ぶとよいというものではないです。イヤホン選びをしたことがないという方はこのようなポイントを気にしてイヤホンを聞いてみるとそれぞれの違いが分かりやすくなるかと思います。そして、できるだけイヤホンはお店に行って試聴してください。ネットで紹介されている事だけを読んで実際買ってみると思っていた音と違う、なんてことも多々あります。

  • 音場の広さ
  • 低音の沈み込みの深さ
  • 温かい音か冷たい音か
  • どの音域が一番焦点を置かれているか
  • 高音の伸びやかさ
  • ドライバー構成
  • イヤホンの抵抗値
  • 音漏れ
  • つけやすい形をしているか
  • ケーブルが着脱式か
  • 使用しているプレイヤーとの相性
  • お財布と相談

 ぱっと思いつたことでもこれだけの事がありました。詳しい説明をすべてこのページにいれるとかなり長くなってしまいますのでいくつか個人的に皆さんにも知っておいていただきたい項目についてお話いたします。

 

 

・イヤホンの抵抗値について

イヤホンにも機種によって音に出しやすさというものが存在します。その指標となるのが、インピーダンス(抵抗値)というものです。これが意外と大事なファクターです。

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 上の青線部分がインピーダンスを表示しています。この数値が大きいほどプレイヤーに高い出力が要求されてしまいます。つまり、低出力のプレイヤーでは音が出にくくなって本来のイヤホンの力が発揮されにくくなります。逆に値が小さければプレイヤーを選ばず大体のもので運用可能です。

 

ここで注意点として、高出力のプレイヤーに低インピーダンスのイヤホンを使ってしまうと、サーっという”ホワイトノイズ”と呼ばれるものが生じることがあります。これは音楽を流していない間にも聞こえるので、気になって音楽に集中できないということもあり得ます。これはプレイヤーとの相性がありますのでご自分で試聴して大丈夫そうか試聴して確かめることをお勧めします。

 

 ・ドライバーの構成について

ここまでに、ドライバーには二種類あることをお話しました。実は、そのドライバーは一つのイヤホンに一つしか搭載されていないというわけではないのです!再び上の画像を用いて紹介していきます。

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緑の枠で囲まれた部分が搭載されているドライバー構成について記述されている箇所です。上から順にみると、

 2基のバランスドアーマチュアが低音域に割り振られ、同様に高音域に2基、そしてこれらのドライバーはチューブレス構造を採用している。1基は中音域に割り振られている。

と書かれています。チューブレス構造の詳しい内容を知りたい方は、campfire audio というメーカーのホームページを是非ご覧ください。個人的に非常にオススメのイヤホンメーカーです✨

 

これは片側に5つのドライバーを入れているということです。つまり左右で10個のスピーカーが入っています!ではなぜ複数入れる必要があるか気になりますよね?

簡単にいうと、このブログの最初にお話した内容に似ています。人は同時に多くの事を的確に行うということが難しいです。それはドライバーにも同じことが言えます。

 

一つのドライバーで低、中、高音域すべてを担おうとするとどこかに抜け感や手薄な部分が出てきてしまいます。(そうではないドライバーも中には存在すると思いますが...。)では、より手薄にならないようにはどうするか。個々の性能を上げるよりも、役割分担をして複数で作業を行う方がてっとり早いですよね!この音域にどれだけのドライバーが配分されているかはイヤホンごとに異なります。

 

そういうわけでドライバーは一つのイヤホンに複数入っていることもあるのです。じゃあ、ドライバーが沢山あったらもっといい音になるんしゃないかと思う方もいると思います。総じて、その傾向にあると思いますが必ずしもそうではないというのが個人的な感想です。それがいい音かどうかは皆さんの好みによるのでやはり気になるイヤホンを試聴してみるというのが一番です。

 

私が使用しているイヤホンはすべてバランスドアーマチュア(BA)を採用していますが、中にはダイナミックドライバー(DD)とバランスドアーマチュアを両方搭載しているハイブリッド型のものもあります。このタイプのイヤホンはDD、BAのそれぞれの良いところを生かそうというタイプなので、高音はBA特有のきめ細かい音、低音はDD特有の大胆で肝が据わった音になり全体的に派手な印象になります。